ピラミッド

「ピラミッドまだ登ってなかったら、今夜でも行こうか?」

王様が言った

ホテルサファリ&スルタンで参加者を募ったところ、10人の暇人が集まる

「行きのタクシー代、帰りのバス代、バクシーシ、2ドルだけ持っていくように

時計等貴重品は置いていく。帰りのバス代は、隠しておく事」

王様の命令!


深夜、タクシー2台に分乗し、ピラミッド横のゴルフ場へ

ゴルフ場の壁&フェンスには、なぜか巨大なタイヤが立掛けてあり、

それをよじ登り、フェンスを乗り越えて、ゴルフ場に侵入〜

月明かりの中、Gメン75のように横一列に並んで、ゴルフ場から砂漠へと進む

アリ地獄に落ちたアリの様に、ズルズル滑りながら砂漠の小山を登ると

ピラミッドらしきものが見えた

砂の小山から顔だけ出し確認、

「左手とピラミッドの対角線の奥に監視所があるから、走って強行突破し、

それ以外のピラミッドの角から登るように」王様

二手に分かれてヨーイドン突撃!

砂に足を取られながら、ピラミッドの角へ向かって走る

「ピーーピーー!」と笛がなり、

警官達が叫ぶ!

突然警官が右手の角から現れ、大回りして避ける

あかん風邪ひいとったんやった!

しんどいわ!

もうええわ!

で逮捕。

野生の王国 トムソンガゼルがライオンに捕まった映像が走馬灯

逃げ足には自信あったのに・・・

警官「こっちに来い!」

監視所へ

他に2人捕まっていた

警官「パスポート!」

ブーロ「持ってない」

警官「罰金だ!金を出せ!」

5ドルを出す。

警官「これだけか!他にもあるだろ!」

ブーロ「ない」

警官「じゃあ逮捕だ。ついて来い!」

やばいかなぁ

出しちゃおっかなぁ

ブーロ「あ!おまわりさん。もう一回探したらポケットに10ドルありました

これでどうか・・・」

警官「そんなんじゃダメだ。逮捕だ!」

ブーロ「わかった。どこへでも行くから引っぱんな!」

警官「・・・・・」

警官「本当に金ないのか?」

ブーロ「もうないよ!」

警官「じゃあ行け!」

ブーロ「???行って良いの???登っても良いの???」

警官「早く行け!他の警官に金の事は言うなよ!」


ピラミッドの角にたどり着く

これ登れんの???

四角い石の積み重ねなのだが、底辺近くのは高さ2m近くの石もあり、

その中から登れそうな所を選んで、よじ登っていく

真っ暗で、ハッキリ言って怖い

周りに王様と愉快な仲間達は誰も居ない

振り向くと怖いので上だけ見て、登って行くうちに、

落ちたら死ぬなぁ〜

逮捕されて引き返しとった方が・・・と思えてくる


一段登っては見上げ、一段登っては見上るが、全然頂上は見えない

俺何やってるんやろ?

風邪ひいてるのに

休み休みゆっくり登って約1時間

やっと頂上にたどり着くことができた

8人が頂上に居た

へぇこれがピラミッドの上か!

意外と広いなあ〜

あと一人は? 捕まらなかったの? 大変だったとか、話しながら、日の出を待つ

空が段々明るくなり、朝日が登場

孤立した空間 ピラミッドの頂上で見る日の出は、最高だった

周りが明るくなると、地上で見るのと全く違なる

ピラミッド、スフィンクス、砂漠、

観光客が全くいない景色が見えて、登って良かった!と感動する

9人で、3−2−1の3段人間ピラミッド&スフィンクス&王様のポーズで記念撮影


「そろそろ降りようか!」

王様の命令!

明るい中降りるのは、楽勝!楽勝!

ピョンピョン ジャンプして行くだけ

中段まで降りてくると、人々が横一線に並んでいる

おまわりさん達だ!

「俺金持ってへんでぇ〜!」

ピョンピョン ジャンプして下まで降りる

さぁ Gメン75!?と香港マフィア!?の対峙!

警官「誰がリーダーだ?」

王様「俺や!」

王様は偉いのだ!

王様「今から仲間の金を集める」

王様「これで全部や!ありがとうな!」

お金を渡し、握手

最後にタバコを香港マフィア!?のリーダーに

王様は偉いので、上手く丸め込んでしまう

警官「今度はもっと払えよ!



     

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